糖尿病とは血中の糖分(ブドウ糖)をコントロールするインスリンというホルモンが適切に働かないために起きる内分泌疾患の一つです。
インスリンの働きが十分でないためエネルギーのもとであるブドウ糖が、うまく燃えなくなり慢性的に高血糖が続く状態になるのです。
患者数は1997年の調査では、強く疑われる人は690万人で、可能性を否定できない人を含めると1370万人といわれています。
糖尿病の恐ろしさは、さまざまな合併症を起こすことです。血糖が上昇し急性の昏睡状態になることがあります。
また、放置するとじわじわ進行し、成人中途失明の原因の第一位である「網膜症」、やがて人工透析をしなければならなくなる「腎症」、それに全身に大きな影響を与える「神経障害」、脳梗塞や心筋梗塞を起こす「動脈硬化」など、深刻な合併症をひきおこし、生命に危険を及ぼします。
糖尿病と診断された場合には、まずは内科においてしっかりした検査と診療を受けましょう。
またそのとき内科医の説明をよく聞きあなたの状態をきちんと理解することが非常に大切です。
それから、眼合併症を予防するには血糖値をしっかりコントロールしなければなりません。
また、同時に眼科の受診も忘れずにするようにしましょう。残念ながら糖尿病と言われたときに眼科を受診する人は全体の3割程度にとどまっています。
一度視力低下が進行すると回復が困難になることも多いので、糖尿病になったら、必ず内科医と眼科医の二人三脚の治療を受けましょう。早期発見、早期治療が重要なことを皆さんで認識してください。
糖尿病の病型は2種類に分かれます。一つは、もともとインスリンが作られないために起こる糖尿病で、子供の頃から発症します。
もう一つは、肥満などが原因でインスリンの働きが鈍くなっておこる成人型糖尿病で、こちらの糖尿病の患者さんがほとんどです。
この成人型糖尿病は軽症のうちならば、食事療法と運動療法を行うと大変効果的であるといわれています。
糖尿病の眼合併症を予防するには、内科医と眼科医の二人三脚の治療と、患者さんの病気の正しい理解と血糖値コントロールの実行にかかっています。