当院の多焦点眼内レンズ
白内障手術実績20,000件以上の経験豊富な医師が担当
レンズの種類を多数取り扱っております
また、保険適応の眼内レンズ(レンティスコンフォート、等)もございますので、お気軽にご相談ください。
最先端の手術設備
多焦点眼内レンズとは
白内障手術で使用される眼内レンズには、主に単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの2つの種類があります。通常の保険診療の白内障手術では単焦点眼内レンズが一般的に選択されます。単焦点眼内レンズは、焦点が1つのみで、遠くか近くのいずれか1つの視力にピントを合わせることができます。
一方で、多焦点眼内レンズは、遠近の焦点を調整できるため、患者様は遠くと近くの視力が向上し、メガネやコンタクトレンズの使用が軽減される可能性があります。この手術は、白内障の治療だけでなく、近視、乱視、さらには老眼も同時に治療できる特徴があります。
ただし、多焦点眼内レンズを使用しても、全ての患者様に適しているわけではなく、レンズごとに異なる特性があります。患者様一人一人の生活環境に合わせたレンズの選択が必要であり、事前の検査や診察が非常に重要です。
多焦点眼内レンズには、主に2焦点眼内レンズと3焦点眼内レンズの2つの種類があります。2焦点眼内レンズでは、遠方から近方(30~50㎝)までの範囲で焦点を調整することが可能です。一方、3焦点眼内レンズでは、遠方(50~100㎝程度)・中間・近方の範囲で焦点を調整できます。
患者様の生活環境やご希望に基づいて、どの焦点範囲が最適かを検討し、最適なレンズを選択することが非常に重要です。
多焦点眼内レンズが向いている方
「眼鏡やコンタクトレンズなしで生活したい」方は多焦点眼内レンズをおすすめしております。多焦点眼内レンズを挿入された方の9割が、基本的に裸眼で生活することができるようになっています。
※車の運転や特定の状況では、適宜眼鏡やコンタクトレンズが必要になることはあります。
多焦点眼内レンズが向いていない方
- 網膜疾患がある方
- 緑内障などによる視野異常がある方
- 角膜不正乱視がある方
- 斜視がある方
- 見え方に慣れるまでの時間が待てない人
- 見え方の違和感が気になる人
- 夜間に運転する機会が多い人
単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの比較
単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズは、白内障手術後の視力補正に使用される眼内レンズです。単焦点レンズは、遠くまたは近くの焦点にピントを合わせることができ、一般的には近くの焦点を選択するか、遠くの焦点を選択するかのどちらかです。それに対し、多焦点レンズは3焦点(近距離、中距離、遠距離)、2焦点+EDOF(近距離、中~遠距離を連続的に)の複数の焦点にピントを合わせることができます。このため、多焦点レンズは日常生活での様々な距離の視覚ニーズを満たすことができます。レンズの選択の際には、患者様の生活スタイルや個々のご希望に合わせて、選択していただきます。
当院では患者様の希望に柔軟に対応できるよう、7種類の多焦点眼内レンズ(トーリックレンズも含む)を取り揃えています。
多焦点眼内レンズのデメリット
① 単焦点眼内レンズと比べ、すっきりと見えない
多焦点眼内レンズは、単焦点眼内レンズと比較して、専門的には「コントラスト感度が低い」とされています。視力検査は特定の環境で行われますが、日常では様々な条件で視界が変わります。例えば夜間運転の際や曇りの日などの環境では視界がすっきりしづらいと感じることがあります。そのため、多焦点眼内レンズはこれらの状況下で単焦点眼内レンズよりも見えにくさを感じることがありますが、最新の多焦点眼内レンズでは単焦点眼内レンズとほとんど変わらないコントラスト感度が確認されているレンズも出てきております。
② グレア・ハロー
多焦点眼内レンズにおけるグレアやハローは、主に夜間や光の少ない環境で発生します。これらの現象は、眼内レンズを通過する光が散乱し、まわりの光が輝いて見える点や環状の光輪が生じる状態を指します。単焦点眼内レンズでも発生することがありますが、多焦点眼内レンズではこれらがより頻繁に起こりやすいとされています。
これらの光視現象は通常、手術直後に強く感じられ、時間の経過とともに緩和され、気にならなくなります。ただし、これが日常生活において著しい支障をきたす場合もあります。患者様の感じ方は個人差がありますが、症状が著しくて生活に不便を感じる場合は、眼内レンズの摘出や交換が検討されることがあります。
グレア・ハローに関しても最新の多焦点眼内レンズでは、かなり軽減されており、単焦点眼内レンズと変わらないくらいになってきております。詳しくは診察でご相談ください。
多焦点眼内レンズの選び方
① 焦点距離で選ぶ
眼内レンズは水晶体のように、どんな距離でもピントを合わせるわけではありません。適切な眼内レンズを選ぶには、日常でよく見る距離や大切な活動時の視覚ニーズを考えることが重要です。自分の生活に最適なピントの距離を選ぶことで、裸眼で快適に過ごすことができます。
近くに合わせる
中くらいに合わせる
遠くに合わせる
② 生活習慣で選ぶ
自分の日常生活で重要な作業や動作を考えて、それに基づいて眼内レンズを選ぶ方法もあります。裸眼で見ると明るく感じる範囲が、その人にとって最適な眼内レンズです。各種の眼内レンズが提供する視界の明瞭さと、自分のライフスタイルを照らし合わせることで、最適なレンズを見つけることができます。
スマートフォン | 30~40㎝ |
---|---|
新聞・読書 | 30~50㎝ |
PC・事務作業 | 50~70㎝ |
食事 | 40~60㎝ |
料理 | 50㎝~1m |
会話 | ~1m |
TV鑑賞 | 1~5m |
散歩 | 1~5m |
スポーツ | ~5m |
車の運転 | ~5m |
種類 | 単焦点眼内レンズ (遠方・近方どちらか) |
多焦点眼内レンズ (3焦点) |
多焦点眼内レンズ (焦点深度拡張型) |
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見え方 | 遠くもしくは近くが見える | 近方・中間距離・遠方が見える | 近方・中間から遠方まで連続して見える |
眼鏡の必要度 | 中~高 近くを見るとき |
低 見えにくい距離を補助するとき |
低 見えにくい距離を補助するとき |
多焦点眼内レンズの表
保険適応 | 選定療養 | ||||||
名称 | レンティス コンフォート |
アイハンス | クラレオン パンオプティクス |
テクニス シナジー |
ファインビジョンHP | クラレオン Vivity |
テクニス シンフォニー |
メーカー | Oculentis | J&J | Alcon | J&J | BVI | Alcon | J&J |
光学部デザイン | 2焦点(分離屈折型) | 高次非球面構造 | 3焦点回折型 | 連続焦点 (回折型2焦点+EDOF) |
3焦点回折型 | 焦点深度拡張型(波面制御 テクノロジー) |
焦点深度拡張型 (EDOF) |
焦点の特性 | 中間、遠方 | 中間、遠方 | 近方・中間・遠方 | 近方、中間~遠方 | 近方・中間・遠方 | 中間~遠方 | 中間~遠方 |
近距離の焦点 | 70cm | 70cmまで | 40cm・60cm | 40cm・70cm | 40cm・80cm | 50cmまで | 70cmまで |
乱視矯正 | 有 | 有 | 有 | 有 | 無 | 無 | 有 |
得意な見え方と作業 | 運転・(PC作業) | 運転・(PC作業) | 運転・PC作業 読書 |
運転・PC作業 読書 |
運転・PC作業 読書 |
運転・夜間運転 (PC作業) |
運転・(PC作業) |
ハロー・グレアの自覚 | やや有り | ほとんど無し | 有り | 少し強い | 少し強い | やや有り | やや有り |
費用(税込) | 保険適応 | 保険適応 | 選定療養:280,500円 乱視:302,500円 |
選定療養:280,500円 乱視:302,500円 |
選定療養:280,500円 | 選定療養:269,500円 | 選定療養: 192,500円 乱視:220,000円 |
選定療養について
選定療養は、医療サービスの一形態で、保険外の治療を追加負担することで、保険内の治療と併せて利用できるサービスです。この仕組みを利用することで、患者様は追加の費用を支払うことで保険適応外の特定の治療を受けることができます。
選定療養では、患者様は通常の白内障手術(保険適用)に使用される単焦点眼内レンズ(保険適用)の代わりに、追加費用を支払うことで多焦点眼内レンズ(保険適応外)を選択できます。
医療費控除について
多焦点眼内レンズの場合、医療費控除の対象となります。医療費控除は、所定の条件を満たす医療費を支払った場合に、その一部を確定申告によって所得税から差し引くことができる仕組みです。
ただし、医療費控除の対象となるには、特定の条件や基準があります。例えば、合計所得が一定以上であることや、特定の家族や扶養親族にかかる医療費であることが求められます。医療費控除について詳細な情報を知りたい場合は、下記の国税庁のページをご確認ください。